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白玉点滴の効果や頻度は?ベストな間隔と気をつける点

2024年06月11日

白玉点滴の効果や頻度は?ベストな間隔と気をつける点


白玉点滴とは?


白玉と聞いて、なんだか美味しそうな(?)感じがしますね。白玉点滴の主成分は、グルタチオンであり、グルタミン、システイン、グリシンという3つのアミノ酸から構成される、トリペプチドと呼ばれるものです。強力な抗酸化作用とメラニン生成抑制作用を持っています。グルタチオンは、もともと人体のほとんどの細胞に存在していますが、20代をピークに、加齢と共に減少していきます。食品から摂取する際は、豚肉や牛肉に多く含まれています。

これまで国内では、グルタチオンは薬物中毒、金属中毒、妊娠悪阻(つわり)への治療薬として使用されてきた経緯があります。世界的には、パーキンソン病における脳内酸化ストレス過多状態に対する、グルタチオン投与の臨床試験が行われています。

抗酸化というのは、『身体をサビ付かせない』、『老化から守る』という作用です。私たちが普段の生活を送っているだけでも、また紫外線に当たったとき等に、活性酸素が作られるということをご存じの方も多いと思います。この活性酸素は、生物にとって有害で、細胞を傷つけ、老化が進行したり、ガンが発生する原因にもなります。血管が老化することで、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、慢性腎臓病といった血管系の病気にもかかりやすくなります。

グルタチオンはチオール基(SH基)という構造をもち、これが活性酸素や脂質過酸化物を還元する作用を持ちます。また、様々な薬物、毒物のシステイン残基という部分に、グルタチオン抱合することで、解毒作用を発揮します。これが肝臓の解毒機能を高め、二日酔い、慢性疲労、ストレスの改善が期待できます。

メラニン生成を抑制するとは、しみ、くすみの改善・予防、すなわち『美白』作用です。しみ、くすみ、肝斑(かんぱん)といったお肌の色味の改善と、抗アレルギー作用による湿疹、蕁麻疹、皮膚炎などの肌質改善も期待できます。

白玉点滴の注意点として、注射針を用いて皮膚や血管を刺すため、痛み、腫れ、発赤、硬結、内出血、神経損傷のリスクがあります。普通の採血や点滴と同じとお考え頂ければ宜しいと思います。白玉点滴の成分により、蕁麻疹、急激な血圧低下といったアレルギー反応が出る可能性があります。頭痛、吐き気、動悸、めまい、肝機能障害などの報告があります。


白玉点滴の効果持続期間


グルタチオンは経口摂取しても吸収率が良くないことが知られており、基本的に注射、点滴を用いて経静脈的に投与します。点滴後は速やかに全身の組織・細胞に行き渡り、1時間後には、グルタチオンの血中濃度は、点滴前と同じくらいになるようです。白玉点滴による疲労回復の効果は、治療後速やかに感じられることが多いです。身体の調子が良いな、と感じられるのは、多くの方で数日間といったところです。


白玉点滴のおすすめの施術頻度


白玉点滴のおすすめの施術頻度

効果は数日~7日間ほど

グルタチオンを大量に点滴しても、いつまでも体内に留まっているわけではなく、必要な分は消費され、余剰な分は体外に排出されてしまいます。ですから、数日毎に白玉点滴を受けて、グルタチオンを補充していく、ということになります。


週に1~2回のペースがおすすめ

疾患や目的により、グルタチオンの投与ペースは異なりますが、美白効果を求める場合、最初のうちは頻回に、継続的な治療を続ける必要があります。できれば週に1~2回、通院が難しければ、少なくとも2週間に1回は白玉点滴を受けるのが好ましいです。早い方では5、6回を過ぎて、多くの方では10回目くらいからお肌の変化を感じることが出来ます。


1~2か月に1回受けることが重要

ある程度白玉点滴の効果が実感できた後は、治療頻度を下げても構いません。メンテナンスとして、月に1回、2か月に1回と間隔を延ばし、継続していくことをお勧めいたします。


白玉点滴と一緒にすべきこと


紫外線対策

美肌・美白のために白玉点滴が有用ということは、お分かり頂けたと思います。しみを作らない、お肌を老化させないためにも、普段から日焼けしないようにすることが基本です。日焼け止めやお化粧をしっかり落とすことと、保湿も忘れずに行いましょう。近年では飲むタイプの日焼け止めも人気があります。また、紫外線は肌だけではなく、目にも悪影響を及ぼします。サングラスやUVカットできる眼鏡を使用しましょう。


生活習慣を整える

不規則な睡眠・起床のサイクル、喫煙、飲酒、過労、外食やインスタント食品を続けては、活性酸素の量も増え、身体が処理しきれない有害物質も溜まり、健康から遠ざかるばかりです。そうなれば、白玉点滴だけで元気や美肌を取り戻すことは不可能でしょう。毎日規則正しい生活を送り、十分な栄養、睡眠をとる、定期的に運動する、禁煙、お酒を減らす等ができれば、美と健康に向かうことでしょう。急に生活習慣を変えようと思っても難しく、それが新しいストレスにもなりかねません。毎日少しずつでも確実に。


その他の美容医療と併用

白玉点滴以外にも、にんにく注射、プラセンタ注射といった、身体が必要としているものを補充する治療があります。肌治療であれば、しみやくすみの種類により光治療、レーザートーニング、マッサージピールなど、お肌の潤い改善には、水光注射を併用するのも良いでしょう。


白玉点滴のことならアスク美容クリニックへご相談ください


白玉点滴にご興味をお持ち頂けたなら、アスク美容クリニック銀座にお問い合わせください。脱毛などの他の治療で通院中の方も、気軽にお声掛けください。


この記事の監修

肥田 安紀子

医師

企業産業医活動に従事し、予防医学にも力を入れる。
内科と予防医学の知識を活かし美容皮膚科・美容内科の診察を行なっています。


【経歴】

岩手医科大・医学部医学科 卒業
静岡県内病院にて臨床研修修了
静岡県内の透析病院に勤務。一般内科・人工透析等に従事
アスク美容クリニック銀座 非常勤医師

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