水光注射とダーマペンの違いとは？あなたの肌に合うのはどっち？

水光注射とダーマペンは、極めて細い針を用いて行うという共通点があります。

医療で使用する注射針は、G( ゲージ )という数字で規格され、この数字が大きいほど細い針となっております。
水光注射は３２G、ダーマペンは３３Ｇと、とても細い針のため、マイクロニードルと表現されます。
血液検査で血液から採血する時や、点滴などで血管に薬剤を入れるなどの、通常の医療で用いる針と比べると、極細針となります。
この極細針を９本 ( 水光注射 ) ／ １６本 ( ダーマペン )、面状に配列させたマルチプルニードルとして設計されております。

それぞれの施術において、目的とする美肌効果は異なります。

艶感やハリのある肌を目指す方は水光注射、毛穴やニキビ跡を改善したい方はダーマペンとなります。

水光注射とは

ヨーロッパで発祥した、メソセラピーというお肌の治療方法の一つであり、韓国に伝わり、水光注射として広まりました。
ヒアルロン酸などの薬剤を真皮内に注入機器を用いて細かく注入します。
韓国でも人気の高い機種HYCOOXで行います。

真皮に薬剤を注入するメソセラピーによる効果と、注射針による傷を治そうとする自己修復作用でコラーゲンの生成が促進される効果の2つを得られます。

ヒアルロン製剤の他に、美白効果のある薬剤や、ご自身の血液から作成したPRP ( 多血小板血漿 ) を注入することが出来ます。

施術方法

洗顔後に、お顔に麻酔クリームを塗ります。
１５～３０分かけて麻酔を浸透させ、お痛みを感じにくくします。
お顔の表面の感覚を低下させた状態で、施術を開始いたします。
お肌を吸引しながら、薬剤を入れていくことで、お薬漏れをせず、真皮まで栄養をとどけることができます。

お痛みの感じ方を確認しながら、注射スピード、吸引圧、注入量などをそれぞれ細かく設定できます。

お肌に艶や弾力を与えることができる水光注射ですが、期待できる効果は使用薬剤の種類によって特徴があります。

ヒアルロン酸製剤 ( RRS　HYALIFT　７５　PROACTIVE )

ハリ、小じわの改善、乾燥の改善

美白製剤 ( RRS　HA　WHITENING )

全体的なトーンアップ、肝斑やシミなどの色素トラブル改善

PRP ( ご自身の血液中の成長因子を応用したもの )

しわやたるみの改善といった、お肌の全体的な若返り
自己の血液を用いるので、副作用などが起きにくく、一般的な薬剤を用いた場合と比べて、より、肌の改善効果が高いといえます。

リジュラン ／ リジュランi　( REJURAN )

鮭のDNAから抽出されたポリヌクレオチド(PN)という有効成分が皮膚の自己再生力を活性化し、さまざまな環境因子によってダメージを受けた肌を回復に導きます。
サーモン注射と呼ばれることもあります。
薬液には、粘度( 薬液のやわらかさ )の違いによって適応があります。
お顔全体のハリの改善には、リジュラン。目尻のシワや皮膚が薄くなった部分のお悩みは、より粘度の低いリジュランiが適応となります。

スネコス( SUNEKOS )

真皮( 肌の奥 )において、コラーゲンとエラスチンの合成を促進させることができる、ヒアルロン酸とアミノ酸で構成された薬剤です。
真皮の質を改善させる事で、お肌の水分量があがり、シワなどの改善に働きます。
イタリアで誕生した薬液ですが、国際特許取得済みの日本製のアミノ酸を使用しております。

水光注射のダウンタイムの期間と症状

３日～１週間程度とお考えください。
注入された薬液が、表面で膨疹 ( 蕁麻疹のような状態 ) となって膨れてみえますが、この注入痕跡は翌日にはほぼ消失します。
注入部位の腫れは３日くらいでひいていきます。
内出血が起こる場合もありますが、４～５日で目立たなくなっていきます。

水光注射のおすすめ施術頻度

多くの方は４，５日で効果を実感されます。

水光注射は施術を継続することで、効果の持続期間が長くなります。
初めの３回は２０日～４週間ごとに受けていただき、お肌の改善が得られてからは３～６か月に１度続けていくとよい状態が維持できます。

ダーマペンとは？

DermapenはオーストラリアのEquipmed社が開発した医療機器です。
お顔の皮膚に微細な穴を開ける目的で使用されます。
ダーマペンで皮膚に浅い傷を作りながら、ヒアルロン酸などの栄養剤を浸透させていきます。
お体の修復機能 ( 創傷治癒効果とよびます ) を利用して、肌質やニキビ跡などの瘢痕を改善させていく治療として使用されます。

ダーマペン施術のメカニズム

通常からだは傷ができると、それを治そうと炎症反応が起きます。
なんとか傷を修復しようと、成長因子が作られ、お肌 ( 真皮 ) では線維芽細胞が増えることによって、コラーゲン・エラスチンといった成分が積極的に作り出されます。
ダーマペンで開いた微細な穴によって、通常のスキンケアでは浸透できない肌の奥まで、薬剤を届けることが出来ます。
ヒアルロン製剤以外に、美白作用のある薬剤などを用いる場合もあります。

施術方法

洗顔後に、お顔に麻酔クリームを塗ります。
１５～３０分かけて麻酔を浸透させ、お痛みを感じにくくします。
お顔の表面の感覚を低下させた状態で、施術を開始いたします。

※ダーマペン初回の場合は、針の深度を浅めに設定させて頂くことがございます。
２回目以降は、前回のダウンタイムに要した日数など、お伝えしていただくと、治療計画の参考となりますので、お願いいたします。※

治療直後は鎮静目的で冷やします。
その後、保湿クリームを塗布します。

期待できる効果

全体的な肌質改善を目的とします。

ニキビ跡の解決に好まれることが多い施術ですが、お肌の気になる凹凸を浅くすることが出来るため、小じわが気になるお肌のアンチエイジング目的で受けられる方もいらっしゃいます。

〇表皮 ( お肌の表面 ) ：
色素沈着の改善、毛孔性苔癬 ( 二の腕の外側にできやすいブツブツした毛穴目立ち )

〇真皮 ( 表面より少し深いところ ) ：
ニキビ跡や傷痕の改善、肌のハリ感、肌理 ( キメ ) が整う、毛穴の開きの改善、小じわが浅くなるなど

施術後 ～ダウンタイムの期間と症状

当日は洗顔、お化粧はできません。
翌日は、施術から１２時間経過していれば、洗顔とお化粧は可能です。
ダウンタイム ( 施術後の回復に要する日数のことです ) については、治療の程度により個人差があります。
赤み、腫れやヒリつきが生じることがありますが、ほとんどの場合、数日以内で消失します。
ワセリンや添加物の入っていないクリームで保湿して下さい。

数日間の皮むけが終わった後も、お化粧ノリの良いお肌に安定するには３、４日くらいかかると考えて下さい。 ですので、ダウンタイムは大切なご予定まで１０日ほど余裕をもっての施術をご検討下さいませ。

お肌の回復に重要な期間ですので、普段より、睡眠や食事に気を付け、負担の少ない生活をお過ごしください。

ダウンタイム終了後には、お肌の良好な変化を実感していただくことが期待できます。

推奨施術頻度

３～５回を目安にお考え下さい。
お肌の改善には半年間くらいの、定期的な施術がおすすめです。
ダウンタイムが長くかかった場合は、その次の施術まで６週間はあけるようにして下さい。

ダーマペン・水光注射受けられない場合があります

安全なダーマペン施術のためには、施術を計画前に、担当医への確認などをお願いする事がございます。