ヘアライン矯正とは？特徴や施術方法、費用について解説

顔を小さくみせたい、おでこがひろい、前髪や分け目の地肌が目立ってきた・・・。
お顔に対するお悩みやコンプレックスの中には、実は髪の生え際（ヘアライン）が深く関係しています。

額の生え際をデザインし理想的なヘアラインにすることで、お顔の印象を大きく変えるヘアライン矯正の人気が高まっています。フェイスリフトやメスを使った美容医療とは異なり、比較的ダウンタイムが短く効果も半永久的な施術方法です。

本記事では、ヘアライン矯正の特徴や施術方法、費用について解説します。顔や髪のコンプレックスにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ヘアライン矯正とは

ヘアライン矯正とは、髪の生え際（ヘアライン）の見た目を整える施術で、いくつかの方法があります。特に額の生え際を整えると小顔に見える効果があり、美容目的で行う方も多い施術です。

額のラインを丸く整えたり、分け目の地肌を目立たなくする事により小顔効果や可愛らしい印象に。また、角ばった生え際に丸みを出すことで前髪なしのヘアスタイルを楽しむことができます。

「もう少しおでこが狭かったら」「ここに髪がもう少しあれば」などと、髪の生え際のラインは、毎日ご自身の顔を見る本人にとっては気になってしまいます。そのようなお悩みを解決できるのがヘアライン矯正です。

ヘアライン矯正の方法はいくつかあり、次項で解説するいずれの方法であってもダウンタイムが比較的短いです。メスや糸をつかった美容施術に比べると、お顔の腫れや内出血等が少ない点も特徴の1つといえるでしょう。

ヘアライン矯正の施術方法は4種類ある

ヘアライン矯正の施術方法には大きく分けて次の４つがあります。それぞれの施術方法や特徴を詳しく解説します。

自毛植毛
ご自身の毛を移植して植毛する方法で、医療技術に該当する施術方法です。

自毛植毛では毛髪だけを植えるのではなく、毛の周りの毛母細胞ごと移植します。毛母細胞には髪の毛を作る組織があり、細胞ごと移植することで施術箇所から自毛が生え、根本的な治療になります。効果は半永久的に持続します。

施術から半年で効果を実感でき、1年で髪が自然なサイクルに戻るので、ご自身の髪が生えてきたと実感できるでしょう。

アートメイク
皮膚のごく浅い部分に色素を注入し、皮膚に着色する方法です。薄毛が気になる部分に黒っぽく描き足すことで、生え際の見た目や額の面積を整え、小顔に見せる効果が期待できます。

自毛植毛に比べると費用が安く、即効性があるため気軽に試しやすい施術方法です。しかし色を付けるだけの施術なので、近くで見ると違和感がある、広範囲に行うと不自然に見えてしまうなどの点がデメリットです。

アートメイクは刺青とは違い、時間が経つにつれて皮膚に入れた色が薄くなります。一般的には2～3年ほどで元に戻ってしまうため、効果を継続させるためには定期的な施術が必要です。

額切開リフト
額切開リフトは髪の生え際または髪の中を切開し、余分な皮膚を切除することで額を縮小する施術です。額が狭くなるだけでなく、しわの改善にもつながることがメリットです。

他のヘアライン矯正の施術と比較するとダウンタイムが長く、傷跡が消えるまで6ヶ月程度は必要になる施術です。また、メスを使用するため感染症のリスクがゼロではないことや後戻りする（額がまた広くなることはない）可能性があるといったことがデメリットです。

ウィッグ
ウィッグは髪色や長さなど好みで気軽に試せるため、おしゃれ目的で使われる方も多いのではないでしょうか。簡単なつくりのものなら安価で手に入りますが、使われている髪の毛の手触りや質感などにこだわって選ぶと数万～数十万と価格は高めです。

生え際や前髪だけなど部分的に装着するタイプと、全体のボリュームをアップさせるタイプがあります。

ヘアライン矯正を自毛植毛で行うメリット

ヘアライン矯正を自毛植毛で行うメリットには次のようなものが挙げられます。

メリット①他の外科施術と比較すると傷が目立たないので周囲にバレにくい

小顔になりたい、顔の大きさがコンプレックスという場合、皮膚にメスを入れる美容施術やフェイスリフトなどの方法もあります。しかし、皮膚の薄い顔にメスを入れるため傷跡が気になったり、施術によって毛穴が傷つき、毛が生えなくなってしまったりするケースもあります。

自毛植毛によるヘアライン矯正は、髪の毛の採取箇所も植毛部分も傷跡が目立たず、他の美容施術に比べると周囲に気付かれにくい施術方法です。日常生活が極端に制限されず安心して過ごせるでしょう。またご自身の細胞および毛髪を移植するため、拒絶反応などの副作用のリスクがほとんどありません。

メリット②小顔効果がある

丸みを帯びた自然なヘアラインにデザインし、額の面積を調整することで、小顔効果が期待できます。

髪の生え際は顔の印象を大きく左右します。患者様一人ひとりの顔や髪に合わせて女性特有の丸みを帯びたデザインにすることにより、小顔効果が期待できます。

メリット③髪型が決まりやすくなる

「額の生え際が気になって隠すような髪型にしてしまう」などの悩みも自毛植毛によって解決できます。

生え際のボリュームも調整できるので髪型が決まりやすく、ご自身の理想的なヘアスタイルに近づけられます。

メリット④半永久的に生え続ける

アートメイクや人工口毛による植毛には時間と共に効果がなくなっていきますが、自毛植毛の場合は自身の髪の毛を根本的に再生する治療になるため効果は半永久的です。

自毛植毛とアートメイクはどっちがいい？

自毛植毛とアートメイクはどちらにもメリット・デメリットがあります。それらを踏まえて、ご自身に合った方法を選びましょう。

自毛植毛のメリット・デメリット

自毛植毛は毛の周りの細胞も一緒に移植するので、効果が半永久的で実際にご自身の毛が生えてきます。そのためヘアラインを矯正する根本的な治療になる点がメリットです。

自費診療で費用は100万円ほどと高額ですが、定着後は自然な毛周期のサイクルになり自然な仕上がりで、何度も施術を行う必要がありません。また自毛の移植なので、アレルギーなどの拒絶反応のリスクもほとんどなく安全です。

デメリットとして、移植する毛もご自身の頭髪（後頭部）から採取するため、材料となる後頭部の毛質が弱い方、広範囲に薄毛の方を全体的にボリュームアップすることは難しく、施術ができないことがある点が挙げられます。

アートメイクのメリット・デメリット

アートメイクは施術直後から見た目の印象がパッと変わるという即効性がメリットです。しかし、皮膚の新陳代謝で2～3年で色が落ちるため、定期的な施術が必要になるでしょう。

費用は20万円～などと自毛植毛に比べて比較的安いですが、何度も施術を行うことを考えるとトータルコストは高くなる可能性があります。

限定的な範囲や脱毛部分のみなど、施術範囲を一部に限れば綺麗に見え、効果も実感できます。一方で、広範囲にわたって行うと違和感がある、髪のボリューム調整はできないなどの点がデメリットといえるでしょう。

自毛植毛に適用がない方や、小さい範囲のちょっとした矯正であれば、アートメイクの方が取り入れやすいかもしれません。しかしアートメイクでは満足のいく効果を得られなかったと自毛植毛の施術を受ける方も少なくありません。

自毛植毛かアートメイクかでお悩みであれば、ご自身のご希望やヘアラインの状態に合わせてご提案が可能な専門医にご相談されることをおすすめします。

自毛植毛によるヘアライン矯正の流れ

自毛植毛によるヘアライン矯正の流れについてご説明します。

希望するデザイン・植毛部位を決める

カウンセリングで頭部の状態を確認し、治療方針を決めます。患者様の希望のデザインを伺い、内容に沿ったデザインの提案や実際の手術について説明いたします。

約２時間程度のカウンセリングは診察を兼ねており、手術日程の決定や術前検査として血液検査（無料）を行います。

手術日当日に、最終的なデザインの確認を行います。患者様の希望に沿ったデザインになるように生え際のラインを決定します。

後頭部から株（移植する毛髪）を採取する

デザインに納得いただければ施術開始です。施術は、グラフト（移植株）の採取→毛穴作成→移植　の３つの工程に分けて行います。

グラフト（株）の採取は、薄毛になりにくい性質の後頭部から採取します。ブロック麻酔と局所麻酔を行いますので痛みを抑えて施術できます。

グラフトの採取は電動のオリジナルマイクロパンチ等を使って傷跡ができるだけ小さくなるように、毛と周りの細胞をくり抜く方法で行います。スタンダードの採取法では採取箇所をバリカンで2～3mmに刈りますが、アスク美容クリニック銀座でのアンシェーブン法では剃毛を行わず採取を行います。

採取したグラフトは医師と看護師でチェックします。このチェックでは移植可能な株を確認することと、グラフトに付着している余分な皮脂を取り除くという作業を行います。

移植部位に毛穴を作成する

移植部分に毛穴を作ります。高密度の移植を実現するため、超微細な移植孔を作成します。

移植する部位にグラフト（株）を植えていく

デザインしたラインに沿って作った移植孔（穴）にグラフトを移植していきます。移植作業は３つの工程の中でも特に高い技術が必要な工程です。熟練の技術を要するため、時間と手間がかかりますが、その分高い効果も期待できます。

施術終了後は、麻酔が切れるまで少しの間安静に過ごしていただきます。洗顔・洗髪は移植部に注意していただければ翌日から可能です。2～3日はシャワーにし、それ以降はぬるめのお湯で入浴しても大丈夫です。

約1週間のダウンタイムは顔や目元のむくみが見られることがあります。メイクは施術箇所を避けて行ってください。

術中は局所麻酔で痛みをコントロールできますが、術後採取部などに痛みが出ることがあります。鎮静剤を処方しますので必要に応じてお飲みください。

また植毛箇所にかゆみや腫れ、赤みなどが生じることがあります。通常は１週間～１ヶ月程度で改善します。また植毛された毛や元々あった毛が一時的に抜ける（ショックロス）ことがありますが、一過性の症状のためご安心ください。

ヘアライン矯正の費用相場

ヘアライン矯正の費用相場は、次の通りです。

アートメイクは効果が1～3年くらいなのでお試しでヘアライン矯正をしてみたいという方には選びやすいでしょう。

自毛植毛の場合、どのくらいの量を移植するかによって金額が変わってきますが、相場はアートメイクのおよそ５倍です。しかし半永久的に効果があり、施術箇所から自毛が生えてくることを考えると、コストパフォーマンスは良い施術といえるでしょう。

アスク美容クリニックの施術は、下記の通りです。

アスク美容クリニック銀座のヘアライン矯正料金表（税込み）

※グラフト・・・移植毛（株）

アスク美容クリニック銀座について

アスク美容クリニック銀座について詳しくご紹介します。

当院が選ばれる理由

アスク美容クリニック銀座が、患者様に選ばれる理由を3つ紹介します。

当院の症例

当院の医師へインタビュー

アスク美容クリニック銀座の院長である坂本先生にヘアライン矯正について聞いてみました。

-患者様が抱えるお悩みにはどんなものがありますか？
当院に訪れる患者様の具体的なお悩みとしては、おでこが広い、M字を改善して丸い形にしたい、小顔に見せたい、薄毛を改善したいなど多岐にわたります。

-施術やカウンセリングにおいて心がけていることはありますか？
コミュニケーションを大事にしています。術前のイメージと術後の仕上がりに違いを感じないよう、患者様との対話を通じて十分に認識をすり合わせた上で施術を行います。

おでこが広くて前髪も薄く困っていた方が、施術を行って前髪をしっかり作れるようになり喜んでいる姿を見たときはとても嬉しいです。

-最近ネットでヘアライン矯正を調べると、日本よりも安い韓国のクリニックのサイトもよく出てきますが日本で行うメリットはありますか？
はい、あります。確かに韓国で行う治療は比較的費用が安いですが、アフターフォローの手厚さが異なります。万が一施術箇所に異常が出た場合など、日本であればすぐに対応してもらえますが、海外だと中々難しいのが現実です。

-最後に、ヘアライン矯正を検討されている方へメッセージをお願いします。
自毛植毛によるヘアライン矯正は効果が半永久的に続くということもあり、一生ものの施術になります。当院ではカウンセリングを通してこだわり抜いたデザインに落とし込み、経験豊富な医師が施術を担当いたします。

もし少しでも悩みがあるようでしたら一度ご相談にきていただければと思います。