自毛植毛の種類
自毛植毛には、ニードル法・スリット法・ストリップ法・FUE法など、いくつかの手術方法があります。
それぞれ、毛包の採取方法や移植の仕方に違いがあり、仕上がりの自然さや傷跡の目立ちにくさにも影響します。
このページでは、各手術方法の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。 自分に合った方法を検討する際の参考にしていただければ幸いです。
自毛植毛の種類
ニードル法
ニードル法とは、自毛植毛の手術法の一つであり、毛包単位をあらかじめ移植針にセットし、これを頭皮に刺すと同時に置いてくるという方法です。代表的なものとして、Choi(チョイ)式という専用の移植針が知られています。毛包を得るためには、後述するストリップ法またはFUE法で準備する必要があります。
ニードル法と直接比較する相手として、スリット法があります。頭皮にスリットナイフ、注射針またはパンチで穴をあけておき、続いてピンセットを用いて毛包を穴に差し込むことを言います。スリット法の方がより高密度の移植が可能です。ニードル法では、移植針を皮膚に刺したとき、近傍の移植された毛包が押し出されてしまうため、高密度の移植が難しいのです。
ストリップ法
1990~2000年代まで自毛植毛術の主流であった方法です。後頭部の頭皮を細長く切り取り、それを毛包単位になるまで細切れにします。髪の毛が少なくなった部分の頭皮に、穴を開け毛包を移植します。後頭部のドナーは、そのまま縫い閉じますから、直線状の長い傷跡が残ります。
この手術の特徴として、毛包を得るためにかかる時間が短いと言えます。採取した皮膚を毛包単位に細切れにするための人手(数人がかりで行う)と時間は必要です。
また、毛包を切り分ける際に、顕微鏡またはルーペ下に直視下で行うため、毛包の切断率が低いすなわちクオリティの高い移植株を得られ、発毛率が高いことが知られています。歴史の長い手術であり、技術は確立され、また手術料金も落ち着いています。
FUE法
ストリップ法のように大きく皮膚を切り取らずに済ませられないものか、というアイデアは昔から存在しました。直系5mm程度の丸いパンチで頭皮をくり抜き、塊ごと移植するというものです。
丸い皮膚の中には多数の毛包が含まれているので、薄毛部分にポツンポツンと移植すると、ブロック状に不自然な感じになります。またドナー部分も大きな穴状の欠損が生じ、縫い閉じても傷跡が目立ちました。
FUE法は、これをもっと小さな最小単位で行うというものです。2000年代の前半から始まり、現在では国内外で広く行われるようになった手術法です。日本国内においては、大手の植毛クリニックが名付けたダイレクト法という名称が有名です。
FUEとはFollicular Unit Extractionの略で、毛包単位をひとつずつくりぬいて採取するという意味です。ストリップ法のように、頭皮を大きく切り取るということがなくなり、患者さんからは非常に好意的に受け入れられました。
中空のパンチを頭皮に刺し、手動または電動器械で持ち上げて採取します。パンチの直径は1mmを超えるものから、細いものは0.85mm以下まであります。理論的にはパンチが細いほど、小さな傷ですみ、傷跡も目立ちにくくなります。
しかし、細いパンチで毛包をくり抜くことは、技術的に難しく技量の低いドクターが行うと毛包を切断しやすくなります。傷ついた毛包を移植すれば発毛率は著しく低下してしまいます。これらの理由から、FUE法で切断率を低く抑え、なおかつ短時間に多数の毛包を採取するというのは極めて難しく、医師には高い技術が要求されます。
FUE法でできた後頭部の傷は、数日内で閉じて治り、その後は白い傷跡として残ります。ある程度周囲の毛を残しておけば白い傷跡は隠れて目立ちません。
後頭部の髪の長さが5mm以下になると、傷跡は見えやすくなります。また、数千株を超える採取を行うと、後頭部の毛髪が乏しくなるため注意が必要です。生涯に無理なく採取できる株数は、個人差が大きいため植毛医とよく相談しましょう。
FUE法が普及した当初、多くの植毛医が十分な訓練をせずに行うようになったため、ストリップ法より発毛率が低い、後頭部の傷跡が事前の説明よりも目立つ、手術料金が高いなど、ネガティブな面も注目されました。
特に、これまでストリップ法で実績を積み上げてこられたドクター達からの意見が多かったと思います。
ストリップ法、FUE法、素晴らしい結果を出して患者さんの満足を実現しているクリニックは存在します。2020年代の現在、各クリニックや個人のホームページ、SNSから手術結果について得られる情報は非常に多くなりました。十分に吟味したうえで、クリニックを選ぶことが大事です。納得できるまで、いくつかのクリニックを比較検討されると良いと思います。
アスク井上クリニックの自毛植毛のポイント
アスク井上クリニックで行われている自毛植毛は、それ以前のFUE法と一味も二味も違います。まだ日本にFUEが導入される以前、井上浩一理事長が2000年代に前身の植毛クリニックを開業するにあたり、渡米して得たノウハウを、今日まで進化し続けてきたからです。それは手術手技、移植株の管理、医療器械の改良など、あらゆる面に及びます。
前提となる、薄毛の診断については、多くのクリニックでは一括りにAGAと診断されていることがしばしば見受けられます。実際は、純粋なAGAによる薄毛患者さんは少なく、多くの場合で他の要因も複雑に絡んで薄毛になっています。その場合、対応も変える必要があります。
ヘアラインについての考察、デザインも、クリニック間での差が非常に大きいと感じています。当クリニックでは、『解剖学的なデザイン』を常に意識しています。薄毛になる前にどうであったかを想像し、前頭筋、側頭筋、眼輪筋や眉毛などとの位置関係から『根拠のあるヘアライン』をデザインし、患者さんに提示しています。
手術手技で大切なことは、極めて繊細な組織である毛包を、無傷で採取すること、正しい毛流で高密度な移植床を作ること、無傷で株を移植することですが、注意点は多岐に渡ります。
日々、私たちドクターおよびナース達は修練を重ねています。アスク井上クリニックの自毛植毛をご理解頂くには、実際にカウンセリングを受けて頂く、症例写真を見て頂くのが一番良いかと思います。
自毛植毛の料金
スタンダード法
- 基本治療費
- 220,000円(税込)
- 1グラフトあたり
- 880円(税込)
アンシェーブン法
- 基本治療費
- 220,000円(税込)
- 1グラフトあたり
- 1,430円(税込)
植毛パターンによる費用例
植毛費用パターン1 <浅めのM字修正>
生え際から進行し始めた状態
- 植毛グラフト数
- 800グラフト
- 施術費用
- 月額2,8600円 ※分割60回払いの場合
植毛費用パターン2 <やや深いM字・前頭部修正>
生え際から徐々に進行が目立ってきた状態
- 植毛グラフト数
- 1,000グラフト
- 施術費用
- 月額34,600円 ※分割60回払いの場合
自毛植毛専門ドクター、
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アスク井上クリニックの自毛植毛・薄毛治療コラム
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